お昼寝

    保育園だか幼稚園の頃、お昼寝の時間があった。このお昼寝の時間が嫌いだった。ご飯を食べエネルギーを満タンに充電した僕はすぐにでもそのエネルギーを発散したくてウズウズしていた。子供の頃はご飯を食べる、数時間寝るだけであっという間にエネルギーが朝の状態に戻ってその有り余ったエネルギーへの消費欲が凄かった。だから、毎回タオルケットを重ね合わせ隣のともだちとおしゃべりをして何度も注意されてた。話の内容は一つも覚えてない。ただ、どんな内容でも、こそこそ隠れてー実際は隠れられてないがー話すだけで楽しかった。自分のことなのに何が楽しかったのか分からないことを思い出す。その度にまた一つ歳をとったことを実感する。長生きとはきっと、楽しいことが少しずつ減っていくことだ。あと、いくつ数えたら楽しいことが0になってしまうのだろう。