いい学校に行っていい会社に就職する

 人生は選択の連続。より良い選択をしてより良い人生を送ろう。将来設計を計画的にして成功させよう。中学受験、高校受験、大学受験、就活、大小様々な選択を子供のころから迫られる。少しでも良いところに。何のために?幸せになるために。頭の良いとこに。就職率の良いとこに。給料の良いとこに。目に見えるいいとこを選んできたんだ幸せになれるはず。でも、アクシデントはいつだって不意に訪れる。なら"良いとこ"を選んできた意味って何なんですか?

 "失敗は成功のもと"というなら成功による油断や過信で失敗することもある。人生ってマルバツクイズのようには行かない。正解か不正解かを教えてくれない。答えのない選択というより、自分で答えを与えなきゃいけない気がする。あの時の選択は良かった、あれは悪かった。

 本当に学ばなきゃいけない生きるスキルは"正解を選ぶ方法"ではない。"自分の結果に丸をつけてあげられる方法"というか。自己肯定に近いかもしれない。肯定ほどはっきりはしていないかもしれない。自分の心がすっきりするかどうか。そんな自己中心的な考え方でいい。

 自分を抑え込んで周りから見て"良い選択"をしても、"自分"が死んでたら意味がない。選択はいつだって自分が生きるための選択なのだから。